中小企業診断士試験のことを知ったのはかなり前になります。今から16,17年ほど前、20代後半でしたが、当時都内に住んでいて駅前の本屋さんでなんとなく資格関係のコーナーで見つけたのを覚えています。確か1次試験対策の企業経営理論の本を買ったと思うのですがたいして読まずにそのままになっていたと思います。会社員ですが、何かスキルアップしたいという思いはずっとあって、結局当時は簿記3級をかなりゆっくり勉強して何とか受かりました。
それからはしばらく勉強らしい勉強はしてきませんでした。小説をたくさん読んだ時期もありましたし、ビジネス書を読み漁ったこともあります。会社の所属部署が変わったり、結婚して子供ができたり生活のあれやこれやで結構忙しかったので30代はあっという間に過ぎていった感覚があります。
40代になる前に、昔憧れた(?)中小企業診断士資格を思い出し、でもいきなりは難しいと感じたので簿記2級を受けることにしました。簿記3級の内容もすっかり忘れていましたのでテキストを買い直し、復習から始めました。勉強を始めて2か月半で本番を迎え、商業簿記の理解は足りていなかったと思いますが、工業簿記で点を稼いで運よく合格できました。その時にある程度勉強を続けていける手ごたえを感じることができ、中小企業診断士試験にチャレンジすることにしました。勉強を始めて5年半で合格しました。いろいろ失敗もしましたし、苦しい時期もありましたが、私を成長させてくれた試験でした(この辺りはまた別の機会に書きたいと思います)。
受験を志した明確な理由はないように思いますが、会社員としていろいろなビジネスに関わってきましたので何か頑張ってきた証が欲しかったのだと思います。また、勉強していくうちに実際に中小企業診断士として活動している方に会って話を聞いたり、いろいろと会社員とは違う活動ができることを知り、何回も不合格になりましたがモチベーションを失わずに挑戦を続けることができました。